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SCUMでは囚人(キャラクター)はダメージを受けると、負傷状態になります。
部位の概念があり、頭部、胸部、腹部、腰部、左右上腕、左右前腕、左右手、左右太腿、左右下腿、左右足それぞれにダメージを受ける可能性があります。
現時点では負傷部位による違いはありません。
負傷状態にはC1~C4までの程度があり、C1が軽傷、C4がもっとも重症(致命傷)です。
C1程度であれば処置をしなくても回復しますが、C3、C4であれば処置をしなければやがて生命力が尽きて死亡します。
囚人(キャラクター)は生命力と同じように血液量という値を持っています。
血液量が低下するといろいろな症状が起こり、0になると死亡(失血死)します。
負傷には出血をともないます。
軽傷でも多くの箇所で出血すると失血死の可能性があります。その場合も早めに止血の処置をしなければいけません。
止血には、包帯や止血帯が必要となります。
包帯や止血帯が無い場合は、布切れでも代用できます。布切れがない場合は、下着や衣服を切り裂いて布切れにしましょう。
止血効果は、布切れ < 緊急用包帯 < 止血用包帯 < 圧迫包帯 < 止血帯、の順で高くなります。
治療(止血)をおこなうと損傷個所の周りを枠線が取り囲みます。枠線が一周すれば損傷個所は安定状態(止血成功)になります。
負傷時の健康状態や衣服の汚れ具合によって負傷箇所が感染症に侵される場合があります。
負傷箇所にウイルスのようなマークがつきます。
感染症を放置すると徐々に悪化するので、アルコールで消毒するか、抗生物質(Antibiotics)を服用することで治療することができます。
感染症を防ぐには、普段からビタミンなどの栄養素をきちんと取り、抵抗力を上げておく事と、身につけている衣服を清潔に保っておくことが対策となります。
感染症の進行は出血に比べればゆっくりなので、負傷した場合はまずは止血して状態を安定させ、その後アウトポストなど安全な場所で感染症などの治療をおこなうパターンが多くなります。
抗生物質などを携行していればその場での治療も可能です。
サバイバルゲームでは一瞬の油断で致命傷を負う場面が少なくありません。
SCUMも例外ではなく、一発の弾丸でも当たり所が悪ければ即死します。
即死を免れた場合でも、致命傷だった場合は出血により、数十秒で死に至ります。
そうならないためにも止血行為は重要で、探索時には必ず包帯や止血帯を携行しましょう。
下着やシャツなど、緊急時には包帯代わりの布切れになるものを身につけておくのもおすすめです。
RE:PLAY
※ロールプレイにより地の文が一人称になっています。
最近の私は実入りの良い軍港に通うようになっていた。
どんな仕事でも慣れて単調な繰り返しになると、どこかで油断が出てくるものだ。
軍港に通い、見つけた戦利品を抱えてアウトポストに帰り、トレーダーに売る。
慣れて単調になった繰り返しの日々で、唯一心動かされたのは
M82A1対物ライフルが手に入ったことだった。
埠頭にチェストを設置してまで通ったかいがあったというものだ。
コンテナから見つけた双眼鏡であたりを観察していた時、
隣の埠頭の倉庫が見えた。
コンテナ漁りにも飽きてきていたので、次はあそこを探索してみようと私は考えた。
Sentryが周回しているが、距離があるからか、会場は範囲外なのか、こちらには反応しない。
私は慣れて油断していたのだろう、
警戒もせず、倉庫へと近づいた。
Sentryが倉庫の影から現れた。
きっとこちらに気付かないだろうと私はボートの上で様子を伺った。
Sentryは私とボートに気付くと警告を発してきた。
そして警告が終わる前に威嚇発砲をしてきた。
私は予想外の出来事に混乱した。
海上にいれば気付かれないと思い込んでいた。
慌ててボートのオールを漕いで、大急ぎで埠頭から離れようとした。
威嚇射撃から本格的な応射に移ったSentryが残弾を気にせず、撃ちまくりだした。
ボートの周りに水しぶきが上がる。
いつかの悪夢が頭をよぎる。
次の瞬間下腹部が、カッとあつくなった。
被弾した。
腹部からあふれた血が足を伝ってボートの底に広がっていく。
今はとにかく、身を隠せる場所に行かないと。
埠頭の影にボートを寄せた私は、痛みをこらえて腹の傷を見た。
弾は抜けているが、かなりひどい。
どうにかして血を止めないと。
緊急用の包帯を使い切っても血がとまらない。
迷っている暇はない。
下着でもなんでも切り裂いて包帯代わりの布を作らねば。
くそ、このシャツ気に入っていたのに。
お気に入りのシャツのおかげか、血は止まった。
失った血のせいでふらふらする。
私はボートの中でうずくまった。
持ち直した私は岸壁に這い上がった。
コンテナの影に伏せて対岸を伺う。
スコープ越しにSentryが停止しているのが見えた。
あれだけ撃ちまくったんだオーバーヒートで、回復中かもしれない。
M82A1が手に入ったのは何かの暗示だったのか。
いずれにしても腹に食らった弾のお返しはさせてもらおう。
対物ライフルから打ち出された50口径の弾丸が、機械の歩兵に吸い込まれていく。
着弾のたびに花火のように火花が飛び散る。
数十発の繰り返しの後、機械の塊は、うずくまったまま動かなくなった。
借りは返した。
疲労がどっと押し寄せてきて、もう動きたくない。
それでも、このままここにいるわけにはいかない。
私はボートに転がり込むと、埠頭から離れた。
気付けばいつからかドローンカメラが私を撮影していた。
きっと今日の私はいい見世物だったことだろう。
帰りの海上は、今まで一番長く感じた。