日本語化に関して

HellSlave は2024年8月現在、日本語に対応していません。

が、サイト管理者(歌乃)が個人で楽しむために用意した日本語化ファイル(真夜中Version)があるので、それを使用することで日本語化が可能です。

いつもどおりの超意訳バージョンです。

2024年8月15日までのゲームバージョン(多分v1.4)を日本語に翻訳しています。



日本語化ファイル(真夜中Version)のダウンロード

HellSlave 日本語化ファイル ダウンロードリンク(google drive: author Utano Schell)
https://drive.google.com/file/d/1-NoMIl9foXAmiRI6xmRp3ZK75Kptf8yN/view

圧縮ファイルになってます。

解凍すると

アイテム名が英語のままのItem_name_EN フォルダと
アイテム名も日本語にしたItem_name_JP フォルダと
読んでね.txt があります。


ファイル内容の説明

各フォルダには

  • DungeonsCN.ini
  • InterfaceCN.ini
  • MissionCN.ini
  • PowersObjectsCN.ini

以上の四ファイルが含まれています。

この四つのファイルをSteamフォルダーのHellSlaveインストールフォルダ配下のdataフォルダ内に配置(上書き)してください。


日本語化ファイルの適用と日本語化の方法

HellSlaveのdataフォルダは

インストールドライブ:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\Hellslave\Data

にあります(たぶん)。

ゲーム内の簡体字ファイルを上書きする形で日本語化をおこなっているので

日本語化ファイル適用後に、使用言語(options)で簡体字(Chinaの国旗アイコン)を選択してください。


有志日本語化ファイルに関して

大本の日本語化ファイルに関してはばんちゃんのゲーム情報局様のファイルを流用させていただいてます。

この場をお借りして感謝を述べたいと思います。

大本の日本語化ファイルで遊んでみたい方は、上記のリンク先(本家サイト)からダウンロードしてください。

使い方はうちのものと大体同じです。


有志日本語化ファイルとの差異

HellSlaveの開発元はフランスに拠点があり、元の言語もフランス語となっています。

有志日本語化ファイルは英語翻訳を元に日本語翻訳したらしく(推測です)、微妙にニュアンスが異なっています。

日本語化ファイル(真夜中Version)は元のフランス語から翻訳したためさらにカオスさが増しています( ゚Д゚)


日本語化による弊害

一部の外国語の場合、日本語と違い、性による単語の変化があり、その単語一つで男性なのか女性なのかがわかる場合があります。

例:druide > ドルイド僧(男性の)、druidess > ドルイド僧(女性の)

このため意図的に性を無視した訳をしている箇所があります。

例:女性のドルイドに話してくれ > ドルイドに話してくれ

原本では明確に「女性の~」となっている部分が多々ありますが、日本語の文面的に微妙な感じがする場合は削っています。

この性による変化は単なる一例で、個人的に外国語を日本語に完全に翻訳することは不可能だと思っているため、そのあたりはいつもの超意訳で済ませています。


文化の違いによる弊害

これはHellSlaveのモチーフとなっているものが天国や地獄、悪魔や神様といった宗教観に根付いた内容のせいです。

一例として「Je veux que son sang arrose le sel de la steppe !」というセリフ(原文)があるのですが

英語(公式訳)のほうは「I want his blood to spill on the salt of the steppe !」となっています。

直訳(機械翻訳)すると「彼の血を草原の塩の上に流したい!」となります。

さて簡体字(公式訳)は「我要他的血洒在草原上!」となっています。

直訳(機械翻訳)すると「彼の血を草原に撒き散らしたい!」となっています。英語の直訳とほぼ同じですが「塩」がどっかにいっちゃってますね。

さてこの原文の意味を、真夜中versionでは

「奴らの希望を血まみれにしてやれ!」(超意訳なので正解かどうかは知らない)

と訳しています。

「は? 原文とぜんぜんちがうじゃん!?」

と思った方は正常です。原文の「 le sel de la steppe 」というフレーズはそのままだと「草原の塩」または「塩の草原」と受け取れますが、聖書の一節(「マタイによる福音書」の第5章13節)にはこういう言い回しがあります。

「le sel de la terre」(フランス語)、英語だと「the salt of the earth」、地の塩という意味ですが、聖書の中では「イエスの言葉に従う者は地の塩のように貴重で価値がある」という風に使われており「地の塩」は「善良で社会規範となる人」という意味を表しています。

「 le sel de la steppe 」は terre の部分を steppe にもじったもの(だと推測)で「草原で価値のある人」つまり「草原の人々のリーダー」と訳せます。

そこまでわかれば簡単です。草原の人々のリーダーに血を撒く=血だらけにする=殺す。ということです。

セリフの前後の雰囲気から「草原の人々のリーダー」を「奴ら(草原の人)の希望」と言い換えたわけです。

キリスト教圏の英語話者なら「the salt of the steppe」で何となくわかりそうですが、onが頭にくっついているため、混乱しそうです。

簡体字の方はもう完全に別の意味になってます。

こういった文化的な背景+ゲーム内の設定を汲んでいないと、訳すことが難しい場面があります。

なのでおかしなセリフや説明があってもおおらかな心で流してください (`・ω・´)


ゲームシステム(UI)の制限による弊害

ゲーム画面内で文章や文字が使われている所、所謂UI(ユーザーインターフェース)にはいろいろな制限があります。

一番大きなものは文字数制限です。

ゲーム画面も無限に広くするわけにはいかないので、ある程度の長さや行数で文字が切れる(溢れたり、見切れたりする)ようになっています。

なので、表示される文字数を考える時、画面に収まるように文字数を少なくする(単語や言い回しを変える)必要に迫られます

日本語の場合漢字があるのでそこまで苦労することはないのですが、直訳で日本語的な言い回しが難しい場合は超意訳(だいたい意味が似たような別の言葉)で乗り切るしかありません。

例えば「Cuirasse luciférienne」直訳すると「ルシファー信仰者の胸当て」となるのでしょうか。
「ルシファーの胸当て」、まだ長い(枠に収まらない)
「ルシファーの鎧」、惜しい(一文字溢れる)
「堕天使の鎧」、これでいいや(;・∀・)

システムにも拠りますが、表語文字の場合は単語と単語をスペースで区切るので、そこで改行が発生してもそこまで気持ち悪くはなりません(個人的な感覚ですみません)。

しかし日本語のように表音文字が含まれる言語の場合、文の途中や単語の途中で改行が入ることになり、違和感が有る程度ならいいほうで、場合によっては文の意味自体が変わってしまうこともあります。

なのでできる限り改行の起きない文字の長さに収める努力をしています。

それにより、前述の例のように原文からかけ離れた(なんとなく意味が解る程度の)文章になっている場合があります。


ロアフレンドリーへのこだわりによる弊害

ロアフレンドリー(Lore-friendly)とは、言ってみれば原作の雰囲気をできる限り壊さない内容であるという事です。

この部分に関しては個人の好みや考え方がかなり影響するので正解はないと言っていいのですが、真夜中的には「プレイ中の没入感を損なわない」ことを重要視しています。

例えば、女性のキャラクターが男言葉でしゃべっていたり、貴族が平民のような言葉遣いだったり、といった事です。

細かいところでは、ですます調と体言止めが混在しているとか、一人称がころころ変わるとか、そういったちょっとした違和感だけどゲームの世界にのめり込めなくなるような部分が少なくなるように注意しています。

それにより、原文とはかけ離れた訳になっている部分もあります(特にセリフなど)。

どうしても訳文が受け付けない場合は有志日本語化ファイルに切り替えるか、この際なのでご自身で訳文に手を加えるのもありかもしれません。

HellSlaveの言語ファイルは単純なテキストファイルなので気軽に編集できます。ぜひ覗いてみてください。

言語ファイル内にはゲーム内のセリフやストーリーが全て入っています。覗くとほぼ確実にネタバレになるので、一回クリアしてから、をお薦めします。


主に自分が楽しみたいがために作業しましたが、どこかのだれかに刺さればいいなー (`・ω・´)



Last edited: 2024-09-16 23:05