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SCUMには様々な武器が登場しますが、多くのプレイヤーが最初に手にするのは「石のナイフ」ではないでしょうか。
石のナイフは武器と言うよりもツールとしての側面が強いアイテムですが、それでも手にもって殴り掛かれば立派に武器として使用できます(射程が短く、威力も素手と変わりないので敢えてやる人はいないと思いますが)。
そんな「石のナイフ」から始まる、弓や銃とは違う系統の武器「近接武器」を紹介したいと思います。
SCUMに登場する近接武器は大まかに次の四系統に分けられます。
まずは刃物系ですが、物を切り裂くことができる何らかの刃がついている武器になります。
石のナイフやカタナ、包丁などが該当し、斧などもこれに含まれます。
刃物系は近接武器の中では一番種類が多く、ナイフや包丁に始まり、大型の斧やカタナなどの両手持ちの武器もあります。
ナイフや小型の斧など片手武器は攻撃は早いですが、ダメージは少なめなので頭などの急所を狙うといいかもしれません。
カタナやメタルソードなど比較的に間合いの広い(長い)刃物は戦いやすく、威力もそこそこあり使い勝手のいい近接武器です。
刃物武器はツールとしての側面も持っており、衣類を布にするために使ったり、木を削ったりするのに使います。
斧系は当然ながら木を切る場合に使用できます(衣類を切るのには刃がついていればいいので斧でも代用できます)。
鈍器系は、鉄パイプやバール、ハンマーなど刃のついていない武器で叩きつけることでダメージを与えます。
鈍器系、特に鉄パイプはそのあたりのゴミ箱からでも手に入れることのできるお手軽な武器です。
鈍器の中でもダメージの高いハンマー系は重たい分、攻撃が遅いのでパペットと戦う時は相手の攻撃速度に負けないようにタイミングに気を付ける必要があります。
鈍器も刃物と同じようにツールとしての側面があり、ハンマーとして叩く系の作業には鈍器が必要になります(ハンマーがなくても大抵の場合は鉄パイプやバールなどで代用できます)。
鈍器として使用できる「バール」は鍵開けの際にピックを使用せず、無理やりこじ開けることができるツールなので、インベントリに余裕があれば一本持っておくと何かと使えるアイテムです。
刺突系は、突き刺す攻撃モーションを持つタイプの武器で、槍やピッチフォークなどがあります。
種類は少ないですが、槍系は序盤からクラフト可能(チュートリアルのジャーナルでも木の槍の製作をおこないます)で、攻撃速度は普通ですが間合いが広く、距離感さえ間違わなければ安定して戦えます。
槍は高性能ですが、長さが16マスと長く、序盤ではインベントリに入れることができないのが難点です。
ピッチフォークは農家の納屋などで良く手に入る農具ですが、槍のように突き刺すモーションが付いています。ただしこちらは槍よりも狭く、攻撃には慣れが必要です。
投擲系は少し特殊な武器になります。
現時点では「手裏剣」のみがそれにあたりますが、SCUMではかなりの数の武器を「投げる」ことが可能なので、あるいみそれらの武器も投擲系なのかもしれません。
小型のナイフやコンバットナイフはもちろん、片手斧や、両手用の斧も投げることが可能です。
重たい武器ほど投射距離が短くなるので、離れた敵に当てる場合は「山なり」に投げるなどのテクニックが必要です。
そこらじゅうで拾える石も投げることができますが、ダメージはほとんど与えられない(当たると血が流れるので多少のダメージはあると思われる)ので、音で気を逸らすなどの陽動にしかつかえないようです。
銃器が手に入った後も、近接武器(刃物や鈍器)は建築や道具の作成に使う工具として、とっさに身を守る護身用の武器として終盤まで活躍します
近接武器が必要な状況にならないように立ち回ることが最善なのは間違いないですが、お守りとしてカバンの隅にでも片手斧を忍ばせておけばきっと役に立つと思います。
RE:PLAY
※ロールプレイにより地の文が一人称になっています。v0.8へのアップデートの影響でキャラを作り直しました。
軍用の輸送機が島の上空に差しかかかった。
「下は寒いぞ」
そう言って輸送機のクルーが私に防寒セーターとニット帽、防寒手袋を渡してくれた。
輸送機のハッチが開かれて外気が入ってくると肌を刺すような冷たさが襲ってきた。
彼らが親切なのには理由がある。
通常は犯罪者を輸送するのが彼らの仕事だが、私は厳密には犯罪者ではない。
込み入った事情で、この島に送られたらしい叔父を探してくれと身内に頼まれて、島への入り口である収容所に潜り込んだのだ。
蛇の道は蛇と言われるようになんにでも抜け道はある。多少の出費を強いられたが、望み通りこの島に乗り込むことができたので良しとしよう。
「幸運を」
クルーの言葉を背中に、私は輸送機から島へ向かって飛び降りた。
首に埋め込まれた「DEENA」で地図で確認してみると北側の高山地帯に落ちたようだ。
標高のせいでかなり気温が低い。このまま夜を迎えたら今の装備では朝には凍死体が一つ出来上がっていることだろう。
そうなる前に少しでも暖かい場所へ向かわなければ。
私は南に向かって走り始めた。
どうにか降雪地帯から抜け出た私は、辺りを確認しつつサバイバルの基本である「石のナイフ」を作成した。
島には一切の武器類が持ち込めないので、すべての装備は現地で入手する必要がある。
石のナイフは基本中の基本だ。手軽に作成できるうえ、それを使っていろいろな道具を作り出すことができる。
ナイフの次は「石の斧」を作った。これで作業が捗るだろう。
簡易な弓も作っておこう。身を守るには向かないが、こういった場所では遠距離攻撃の手段は必須なのだから。
藪に実った木の実で喉の渇きを癒しつつ移動していると、森の切れ目に小屋を見つけた。
あそこで何か着れるものが見つかるといいが。私はとりあえず小屋を目指すことにした。
猟師小屋か、木こり小屋だろうか。
斧やナイフだけでは心許ない。即席の石槍も作っておこう。斧よりは役に立つだろう。
案の定というかなんというか、さっそく石槍が役に立った。
小屋の影から飛び出してきたパペットがうめき声を上げながら飛び掛かってきた。
落ち着いて槍を突き出し、動きを止めた。距離を保ってとどめを刺す。
この小屋の持ち主だろうか。変わり果てた姿に少しだけ同情心が沸いた。
小屋には車が止めてあった。足が手に入ったと喜んだが、近づいてみるとエンジンが無い。
これでは動かすことはできない。ぬか喜びだった。
その後、小屋の中を物色し、バックパックや上着などしっかりと装備を整えた私は、地図で確認した南のアウトポストを目指して移動を開始した。
移動の途中、川沿いで見かけた桟橋にモータボートが放置されていた。
運のいいことに燃料も残っている。ここからは水上を移動しよう。
川を下って無事に海までたどり着いたが、小さなモーターボートでは燃料が持たなかった。
手で漕いでいてはアウトポストにたどり着くまでに陽が落ちてしまう。
ちょうどいいタイミングで小さな波止場を見かけたので、そこで燃料を手に入れることにした。
小規模とはいえやはり集落にはパペットが多く、そう簡単には上陸させてくれなかった。
銃器が無い状況では大勢のパペットを相手にすることなどできず、一体ずつ地道に排除するしかない。
ここに来るまでに廃材で作ったメタルソードが思いのほか役に立った。
対して鋭くもないが、当たれば十分致命傷になる。
無事に燃料を手に入れた私は、アウトポストをまた目指してボートを急がせた。
陽が西に傾き始めたころ、私はやっと南のアウトポストへと辿りついた。
アウトポストの中はそれなりに安全そうだ。
道中はそれなりに危険もあったが、うわさに聞いていたほどではなかったな。
そんな感想を抱きながらも、町に着いた安堵と久々に味わった命のやり取りの緊張に私は満足感を覚えていた。
さて、ここで叔父の足取りにつながる情報が見つかるといいのだが───