※このページの情報は Build version 0.7.14.50435 時点でのものです。アップデート等で頻繁に修正や調整が入るため位置情報や数値などは参考程度に考えてください。
SCUMはオープンワールド(街や野外の建物内などがシームレスに一つのマップ上で表現されている)システムを採用しています。
オープンワールドのメリットは様々ですが、一つにはユーザーが自由に道筋を選べるためストーリーのないサバイバルゲームなどと相性がいいことが挙げられます。
またオープンワールドではシームレスなマップ移動の実現でユーザーのストレスや混乱が抑えられ、ユーザーの行ってみたい場所に行けるという探索の楽しさもメリットの一つと言えるでしょう。
逆にデメリットとしてはマップが広大になりやすく、移動が単調になると探索の楽しみよりも苦痛を感じてしまうことになること、同様の理由でマップが広すぎてイベントやオブジェクトの配置が疎らになるとコンテンツの少なさによる物足りなさを感じてしまうことになります。
SCUMのワールドは現在(2022年8月、Build version 0.7.14.50435)、一セクター辺り3キロ×3キロ、5セクター×5セクターでマップ面積は225平方キロという広大さになります。
SCUMでは地形やオブジェクトなどが現実に近い縮尺でデザインされており、そういった意味では違和感のない世界が構築されていると言えます。
※個人的な所感ですが、SCUMでは現実的(リアリティ)を追求するのではなく、違和感のない世界観作りに重点を置いていると感じさせられます。よく言われる現実的(リアリティ)な世界の再現ですが、所詮はゲーム(作り物)ですのでどうしても不自然さを感じてしまいます。その点SCUMではゲーム内の世界において違和感の少ない、言い換えれば説得力を持たせた世界の構築をおこなおうと努力している、といった印象を抱かせてくれます。
SCUMは現在アーリーアクセスであり、最終的なマップは現在の4倍の広さを目指しているとのこと(もともと計画されていた島全体の4分の1が現在解放されている状態)。
実現すればそれこそちょっとやそっとでは探索しつくせないほどの広さのマップが解放されることになります。
想像しただけでもワクワクしますね。
現在マップ上には、民家(一般家屋、農家、納屋、ガレージなど)や商店(コンビニ、薬局、食料品店、ガソリンスタンドなど)、軍事施設(キャンプ、軍港、空港、駅、第二次大戦中のトーチカ)、その他の特殊施設(NPCのアウトポスト、灯台、廃墟、沈没船、洞窟など)など様々な建物やオブジェクトが配置されています。
建物の使いまわしもありますが、アパートメントやコンビニ、ガソリンスタンドなどは現実でもある程度画一的な造りになっているものなので、そこまで違和感は感じません。
同じ間取りでも家具の配置が変わっていたりと意外に芸が細かかったりします。
各建物(またはそこに配置されたオブジェクト)にはドロップアイテムに偏りがつけられており、コンビニや食料品店では食料等が見つかりやすく、軍事施設関連では武器や装備品が多く見つかるようになっています。
狙っているアイテムがある場合はそのあたりを考慮して探索をおこなうといいかもしれません。
※ただし、軍事施設など重要拠点にはMECHやフル装備の軍人パペットや爆弾パペットなどがてんこ盛りなので、攻略難易度は一般家屋よりも跳ね上がるので、準備は入念にする必要があります。
また特殊な施設としては、NPCの交易所があつまったアウトポストが数か所用意されています。
アウトポストではNPCとアイテムの売買が可能になっており、探索で手に入れたアイテムを換金して、希望のアイテム(武器やツール、乗り物など)を購入することができます。
※アウトポストではダメージ無効化設定がされており、いわゆる安全地帯になっているので他のプレーヤからの攻撃におびえることなく過ごすことができます。
RE:PLAY
※ロールプレイにより地の文が一人称になっております。
爆発によって吹き飛ばされた私だったが、周りの地面が柔らかな農地だったことが幸いして思ったほどのダメージはなかった。
補給物資のカーゴは見事に吹き飛んで、もう跡形も残っていない。
それでも私の手の中には、爆風に吹き飛ばされても離さなかったVHS2が土まみれになってはいるが確かに存在していた。
土を払い落しながら考える。
火力は手に入った。これはそろそろここを離れる時期が来たと言うことじゃないだろうか。
もともと、ここに立ち寄ったのは、西にあるアウトポストを目指そうと思っていたからだ。
居心地の良さについつい居座ってしまったが、それももう終わりにするべきだろう。
思い立った私は、来た時と同じように持てるだけの荷物を持って、西を目指して歩き始めた。
道沿いをひたすら歩く。西へ向かって。
途中に町があった。パペットや他の囚人の存在を考えるなら近寄りたくはなかったが、迂回すると結構な時間をロスしてしまう。
悩んだ末に、私はリスクをとることにした。
警戒しながら街中を進む。
途中、乗れそうな車を見つけたが燃料が空だったため、あきらめて放置した。
覚悟して足を踏み入れたが、やはり町は広く、抜けるまでには時間がかかりそうだ。
やっとのことで街を抜けた。
街を抜けて少し歩いたところで道外れにガソリンスタンドが見えた。
先ほど見かけた車のことが頭をよぎって立ち止まってしまう。
だが、ガソリンスタンドの周りには複数のパペットがうろついていた。
私と同じように車に燃料を入れようと近付いた者たちの慣れの果てだろう。
仲間に入りたくない私は、スタンドに背を向けて再び歩き出した。
途中いくつかの廃村を通り過ぎたが、幸いパペットの襲撃もなく、道中は拍子抜けするほどだった。
町はずれに納屋を見つけた。
日も傾いてきたことだし、今日はあそこで夜を過ごすことにしよう。
私は疲れた体に鞭打つように納屋を目指して足を速めた。