※このページの情報は Build version 0.7.14.50435 時点でのものです。アップデート等で頻繁に修正や調整が入るため位置情報や数値などは参考程度に考えてください。
SCUMにはエアードロップ(補給物資の投下)というイベントが定期的に発生します。
※シングルプレイの場合は設定ファイルを編集することで変更もできます。デフォルトでは現実時間60分に一回発生するようです。ただ、もっと短い時間で発生したり、発生しなかったりするときもあるので時間以外の別のトリガーがあるのかもしれません。単なるバグの可能性もありますが(´・ω・`)
補給物資の投下と書くと大変ありがたい感じがしますが、SCUMの場合は補給物資という名を借りた悪意の塊となっています。
というのもバックストーリーである「TEC1による究極のリアリティ放送番組」という舞台で、視聴者をさらに楽しませるためのスパイスとして用意された要素であるためです。
補給物資の投下は島にいる全囚人に通達されます。
ですので付近にいる囚人は皆補給物資を狙って行動します。
しかも補給物資には時限式の爆破装置が仕組まれていて着地から20分後に爆発を起こします。
※情報によれば爆発の半径は60メートル程度あり、巻き込まれればほぼ即死、カーゴの近くにあったアイテムはすべて消失するそうです。
囚人たちは爆発が起きる前に補給物資を持ち出さなければなりませんが、補給物資にはロックがかけられていて簡単に持ち出すことはできません。 一応ロックは自動的に解除されるのですが、爆発の30秒前という悪辣さです。
視聴者を楽しませるために、囚人たちに補給物資の争奪戦をおこさせ、入手するためには命懸けの挑戦を強制するという、まさに人間の悪意の塊がエアードロップ(補給物資の投下)というイベントです。
ちょっと敬遠したほうがよさそうなエアードロップイベントですが、囚人たちへのエサという側面上、中身はかなり豪華になっています。
なんらかの武器類(たいていの場合、弾薬やオプション装備も含めた一式全部)や大量の食料、医療品、高額なツール類など、多少の危険を冒しても手に入れたいと思わせる内容になっています。
※シングルプレイでは競合となる他の囚人(プレーヤー)がいないため、トラップにさえ気を付ければアイテムのドロップ率が低いこのゲームでは補給物資はとても助かる存在です。
イベントが発生すると画面の右側に補給物資の投下アナウンスが表示されます。
投下されたエアドロップカーゴは目印として緑のスモークを吹き出しているので割と遠くからでも発見できます。
エアドロップカーゴ内部にはカウントダウンタイマーが表示されています。
タイマーが30秒を切るまでは内部インベントリにはロックがかかっており、ピッキングやバールによるこじ開けなどをおこなわない限り開くことはありません。
ロックがかかったエアドロップですが、ロックの自動解除(爆発の30秒前)以前でもロックを解除する方法が用意されています。
ひとつはバールなどのツールを使ってこじ開ける方法。
もうひとつはピッキングです。
ピッキングはミニゲームになっており、スクリュードライバーとロックピック(カギ穴に差し込む棒状のツール)を使用してカギ穴を回すことで開錠することができます。
ピッキングには制限時間があり、時間内に開錠できなければ失敗となってロックピックが消費されます。また、失敗のたびに名声ポイントが下がります。
バールでの開錠は時間はかかりますが100%成功します。
ピッキングのミニゲームが苦手な場合や手持ちにピッキングツールがない場合はこちらの方法を選ぶのも手です。
ただし、バールなどによる強制開錠は手荒な方法のため中のアイテムを傷つけることになります。
具体的にはアイテムの耐久値が下がります。ピッキングでは入手したアイテムは100%の耐久値ですが、強制開錠して入手した場合は20~30%程度損耗した状態になります。
まあキャラクターのアニメーションを見てもかなり思いっきり突っ込んでギコギコやってるので中身が傷つくのも致し方なしといった感じです。
RE:PLAY
※ロールプレイにより地の文が一人称になっております。
いつものように周辺の探索をおこなっていた私の頭にBCUからのメッセージが届いた。
─ 補給物資投下
着地まで2分
セクターB1
セクターB1は今私が拠点にしている農家がある地域だ。
いそいで地図を確認すると、拠点のすぐそばに補給物資投下のマークが表示されていた。
補給物資については収監中に同じ房にいた囚人から噂を聞いたことがあった。
囚人同士を争わせるためにTEC1が用意したエサであり、この島を見世物として盛り上げるための仕込みなのだと。
いずれにしても拠点の目の前なのだ。
確かめにいったほうがいいだろう。
私はいそいで拠点に向かった。
拠点の方向から緑色のスモークが立ち上っている。
あれが補給物資の目印だろうか…
思った通り補給物資のカーゴはスモークを吹きながら原っぱの真ん中に着地していた。
警戒しながら近づいたが、辺鄙な田舎のためか他の囚人やパペットの気配はない。
私は文字通り「降ってわいた幸運」に戸惑いつつも、補給物資のカーゴを物色するのだった。
補給物資のカーゴの中は薄暗く、残り時間を示すデジタル表示と、鍵のかかったロッカーがいくつか並んでいる以外には何もない。
残り時間が何を示しているかはわからないが、急いだほうがよさそうだ。
私は農家の作業小屋で見つけていたスクリュードライバーと針金で作った即席のロックピックで鍵開けに挑戦した。
若いころにワケありで身につけた技術だったが、腕は落ちていなかったようで、ほどなくしてロッカーのカギを開けることに成功した。
補給物資のロッカーには武器や食料などたくさんのものが入っていた。
私は歓喜しながらそれらをバックパックに詰め込んだ。
残念なことにすべてはバックパックに入りきらないので武器や弾薬類を優先して持ち出すことにした。
なにより私が驚いたのはVHS2(クロアチアのHSプロダクトが開発したアサルトライフル)と弾薬一式が入っていたことだった。
喜ぶ私に冷や水をあびせるように、補給物資カーゴから警報音と機械的なメッセージが流れ出した。
急いでカーゴの中を見ると残り時間が30秒を切っており、メッセージはカーゴの廃棄と避難しろとの内容が繰り返されている。
これはやばい!
直感的にまずいと感じた私はカーゴを飛び出してひたすらに走った。
背後では不気味な警報音が流れ続けている。
とにかく離れなければ。私は少しでも距離を取ろうと走った。
不意に警報が止まり辺りが静かになった。
私は走りながらも思わず後ろが気になり、振り返ってしまった。
その途端、轟音と爆風が巻き起こり、カーゴが火柱に包まれた。
私は襲ってきた爆風にあおられてなすすべもなく地面に叩きつけられた。