皆様いかがお過ごしでしょうか。歌乃です。

画像生成してますか?

前回、自作の 3D model 小物 (銃) を取り込んで画像生成を試した記事を書きましたが、様々な要因で望んだクオリティは難しい (不可能ではない) という結論になりました。

その際、一つの解決手段として i2i (image to image 画像を元に画像を生成する) に使用する元絵の加工段階で精度を上げておく、という手法が考えられましたが、専用ソフトでもない限り厳しいという結論に至ってました。


使用環境

私の環境ですが、windows10 で モデリングに主に blender (VRoid Studio, etc) 画像の加工に主に Clip Studio Paint (Adobe Fresco, MS Photo, MS Paint 3D, etc) を使っています。

Clip Studio Paint ですが、自作の素材 (画像や3Dオブジェクト) を取り込んで画像制作に利用できるという機能が付いておりまして (いままで気付いていなかった) 、それを使えば前回の問題はかなり改善されるのでは、と思い至りました。

Clip Studio Paint (Clip Studio) には追加素材 (Asset 集) としてオンラインでデータをダウンロードできる (無料も有料もある) 機能があり、それが一つの売りとなっています。

また、ユーザーは自作の素材をクラウド上に保存でき、それらを Asset store に公開することもできます。


画像素材の作り方

まずは簡単なところから作った画像を Asset として取り込む方法をやってみます。

実はかなり簡単で、わざわざ説明する必要もないくらいです。

ClipStudioPaint で画像を作成後、好きな時点でメインメニューの「編集」>「素材登録」>「画像」を選ぶだけ。

素材登録

素材のプロパティ画面が表示されるので、必要に応じて設定します。

素材のプロパティ

設定項目も特に難しいものはないので (わかりにくいものは追加説明が表示される) さくさく設定してOKで登録完了です。

素材フォルダアイコン (画面右ペインの赤枠で囲んだところ) をクリックすれば素材 (Asset) 一覧が表示され、素材に登録された画像が表示されます。

素材フォルダアイコン

また別の登録方法として素材フォルダを開いた状態で、編集画面のレイヤーパネルから、登録したい画像レイヤーをそのまま素材フォルダーにドラッグ&ドロップすることでも素材登録ができます。


登録した素材の使い方

こちらも簡単。素材ホルダーからキャンバス上にドラッグ&ドロップするだけ。


3D model 素材の作り方

さて、3D model を素材登録する方法です。

3D model ソフト (blender など) から .fbx や .obj、.gltf といった Clip Studio が対応している形式でエクスポートします。

今回は blender で .fbx 形式で出力します。

設定はデフォルトのままでOKです。取り込み対象物の選択用に「Visible objects」にチェックを入れて、blender 側で表示非表示を切り替えて対応します。基本的には対象のオブジェクトのみがあれば (カメラやライトは無くても) 取り込めます。

出力設定

blender 4.3.0 は fbx のインポート・エクスポートに関して不具合 (light object に attribute error が起きる) が生じています。4.3.1 でこの不具合は修正されています。4.3.1 以降を使うか 4.2 系を利用しましょう。

出力した .fbx ファイルを ClipStudioPaint 側で取り込みます。

取り込み方法は、メインメニューから「ファイル」>「読み込み」>「3Dデータ」です。

取り込み方法

取り込みが成功するとキャンバス上に 3D オブジェクトが表示されます。

3D オブジェクトが表示


3D素材の作り方

基本的に画像の場合と同じです。

メインメニューの「編集」>「素材登録」>「画像」を選んで登録です。画像の時と違って設定は特にありません (変更できません)。保存先の素材フォルダーを選んでOKします。

メニューが画像となっていますが、ちゃんと 3D オブジェクトが保存されます。

画像の時と同じように素材フォルダーに 3Dオブジェクトレイヤーを直接ドラッグ&ドロップしても登録できます。

登録した素材の使い方も画像と同じでキャンバスにドラッグ&ドロップするだけです。



これで少しは作業が捗る・・・かもしれない (`・ω・´)

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