夏の夜祭

2022-09-03 20:13 words

 

嵐去き 露に濡れたる 叢に 秋にはあらねど 鳴る鈴囃子

 

 台風一過。

 あれだけ降っていた雨も、宵の口にはすっかり上がって、今は星が見えている。

 雨に濡れた下草や茂みのそこかしこでにぎやかな虫の合唱が響き渡ってまるで祭囃子のようだ。

 虫たちよ、秋にはまだ早いんじゃないかい。

 

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